頭がギューッと締め付けられるように痛い…
首・肩こりが強くなって頭痛がしてきた…
こんな時の頭痛を軽減する“ツボ”をご紹介します。
私は鍼灸師なので、全てのツボを勉強しました。
しかし、教科書に載っているツボの位置や探し方は、必ずしも一人一人の体とは一致していません。
そこで、この記事では、むとう式のツボの探し方や、押し方をお伝えしていきます。
私が臨床でよく使い、効果のあるツボを抜粋しました。
他のサイトや東洋医学の教科書の内容とは、異なる点もあるのでご注意を。
肩こり頭痛に即効性のあるツボ14選と効果的な押し方
- 押す指
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押しやすい指で構いません。
おすすめは、親指の腹・人差し指の腹・中指の腹です。
慣れてきたら、親指第一関節を曲げた部分・中指第二関節を曲げた部分(下の写真参照)等、少しとがった部位で一点集中刺激を試すのもOKです。 - ツボの探し方
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「ツーン」と、ひびくような感じがする場所を痛気持ちいい位の強さで押します。
本記事に記載したツボの位置を目安に、その周辺を探してみてください。
「ツーン」とひびく場所がなければ、押さなくてOKです。左右どちらかにしかポイントがないかも知れませんし、どちらにもないかも知れません。
気にせず、他のツボの周辺を探してください。 - 押し方
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次の3種類どれでもOK。
①そのまま垂直に押し込むだけ
②押し込んでからグルグル回転
③押し込んでから動きの悪い方向にずらす
※③は動きの悪い方向を探すのが少し難しいかも知れません。 - 注意点(後で詳しく解説)
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強く押さない
長く押し続けない・・・5~6秒か長くても10秒
左右対称に押さなくてOK・・・右側と左側は別物と考える
もし悪化したらすぐやめる・・・肩こり以外が原因の頭痛の可能性あり
頭頂部~後頭部の周辺
- ①百会(ひゃくえ)
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頭のてっぺん、左右の耳を結んだ線の真ん中
- ②後頂(ごちょう)
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百会から指2本分後ろ
- ③天柱(てんちゅう)
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髪の生え際で、真ん中のくぼみより少し外側
- ④風池(ふうち)
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天柱より少し外側のくぼみ
- ⑤完骨(かんこつ)
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風池より少し外側
側頭部・あごの周辺
- ⑥角孫(かくそん)
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耳の上方、噛みしめると硬くなる
- ⑦上関(じょうかん)
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ほほ骨の少し上、噛みしめると硬くなる
- ⑧下関(げかん)
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ほほ骨の少し下、噛みしめると硬くなる
- ⑨頬車(きょうしゃ)
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下あごの角の少し前、噛みしめると硬くなる
- ⑩翳風(えいふう)
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耳たぶの下、下あごの後ろ
おでこ・目の周辺
- ⑪神庭(しんてい)
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髪の生え際の中心から少し上
- ⑫陽白(ようはく)
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目の中心から真上、眉毛の少し上
- ⑬攅竹(さんちく)
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まゆ毛の内端のくぼみ
- ⑭四白(しはく)
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目の中心から真下、小鼻の外側
注意点
◇強く押さない
痛気持ちいい位の強さで押すようにしましょう。
ご自身で押してみて、ある程度赤くなる位でしたら問題ないです。
しかし、内出血をしてしまったり、翌日以降に押したところの痛みが残ってしまうのは、強く押しすぎた証拠です。
強く押しすぎると、筋肉を傷めてしまいます。
筋肉を傷めてしまうと、かえって筋肉が硬くなってしまうことがありますので、十分注意してください。
また、爪を立ててしまうと、皮膚を傷つけてしまうので気を付けてください。
◇長く押し続けない
押している強さにもよるのですが、痛気持ちいい位の強さでしたら、5~6秒でOKです。
一つの箇所につき、5~6秒を一回として、3~4セット行えば十分でしょう。
また、押していると指も疲れてきますので、終わったら指を反らすストレッチ等をするのも良いでしょう。
◇左右対称に押さなくてOK
エステや慰安マッサージですと、ほとんどの場合、左右を均等に刺激されると思います。
しかし、顔や頭皮(もちろん体全体に言えることですが)の筋肉は、左側と右側で緊張状態が違います。
ですので、刺激をして筋肉を緩めるのは、片側だけで良いことも多々あります。
ご自身で押してみても、左右で痛み方が違うところがあったのではないでしょうか?
それが正解なのです。
例外はありますが、基本的には、「ツーン」と、ひびきのある部位だけを刺激すればOKです。
◇もし悪化したらすぐやめる
本記事でご紹介したツボ押しは、適度に行えば、症状が悪化することはありません。
しかし、万が一、頭痛や肩こりが悪化したり、めまいや吐き気といった他の症状が出てきてしまった場合は、すぐにツボ押しを中止してください。
そして、必要に応じて、病院を受診してください。
あなたの頭痛は、もしかしたら肩こりが原因ではなく、他の違った原因の頭痛である可能性があります。
肩こりや頭痛にも、危険な病気が潜んでいることがあります。
もし、そのような病気が原因の肩こり頭痛であれば、ツボ押しは全く意味がありません。
どのような病気が、肩こり頭痛に潜んでいるのか?それは、こちら↓の記事で解説していますので参考にしてください。
肩こりは肩を緩めると悪化する
肩こりを楽にするツボとして、肩井(けんせい)というツボがあります。
このツボは、肩の上の筋肉のところにあり、ちょうど肩こりを感じる場所にあります。
一般的にも、とても有名なので、ここを施術する先生も多いですし、患者さん自身もこの辺りをマッサージされたり鍼灸を受けるのが好きな方もいると思います。
しかし、私は肩井を押して、肩こりの筋肉を緩めるようなことは、ほとんどしません。
なぜなら、ここを緩めてしまうと、かえって肩こりを悪化させ、頭痛や腰痛といった症状を悪化させてしまうからです。
また、猫背やストレートネックといった、不良姿勢の悪化にもつながってしまいます。
肩こりの筋肉は直接緩めなくても、正しい順番でセルフケアを行えば自然に緩んでいくのです。
詳しくは、こちら↓の記事を参考にしてみてください。
また、ツボ押し以外にも、肩こり頭痛を軽減するコツがありますので、まだ読んでいない方は、こちら↓もぜひ参考にしてくださいね。