【徹底比較】整体・整骨院・カイロプラクティック等の違い

・整体とか整骨院とかカイロプラクティックとか、色々あるけど何が違うの?

・保険が効いたり効かなかったりするのはなぜ?

このような疑問にお答えします。

この記事を読むことで

整体や整骨院、カイロプラクティック等、様々な治療院のそれぞれの特徴が分かるようになります。
その結果、あなたにとって適切な治療院が分かるでしょう。
また、実際に治療院探しをするときの注意点も知ることができます。

整形外科勤務も含め、治療院業界で16年以上働いている私が解説します。

目次

【徹底比較】整体・整骨院・カイロプラクティック等の違い

整体整骨院違い
治療院比較表

病院や整形外科/リハビリ科

医療機関である病院や整形外科では、国家資格である医師が、健康保険を適用し、診察や検査を行います。

他の治療院との明確な違いとしては、レントゲン検査や薬の処方、手術といった医療行為が行える点です。

当然、治療を目的とした処置がされますが、基本的に骨格矯正やもみほぐしは行いません。

ただし、病院や整形外科でも、リハビリテーション科が併設されている場合には、理学療法士作業療法士、時には柔道整復師鍼灸師が、骨格矯正もみほぐしを行う場合もあります。

筋力や関節可動域を回復するための訓練歩行訓練作業療法電気療法温熱療法牽引療法等がメインになることが多いです。

整骨院=接骨院=ほねつぎ

整骨院と接骨院は同じものです。

また、“ほねつぎ”や“柔道整復院”という名称で開業している院もありますが、これらは全て同じものです。

国家資格である柔道整復師が、健康保険を適用し、施術を行います。

ただし、健康保険が使えるのは、下記の5種のみです。

骨折

脱臼

打撲

捻挫

挫傷(肉離れ)

急性の怪我のみが保険適用となっており、骨折脱臼に関しては、緊急の応急処置以外は医師の同意が必要です。

慢性の肩こりや腰痛などは、保険の対象になりませんので、自費施術となります。

電気療法温熱療法手技療法がメインとなり、骨格矯正をする先生もいるでしょう。

また、施術方法のタイプには治療系慰安系があります。

治療系とは、症状をしっかりと改善することを目的とした施術方法です。
慰安系とは、気持ちよさをメインとして、症状の改善まで考えていない施術方法です。

治療系タイプの整骨院は、もみほぐしよりも骨格矯正や全身のバランス調整、セルフケア指導等に力を入れています。

慰安系タイプの整骨院は、その逆で、リラクゼーション効果を狙ったもみほぐしがメインとなります。

鍼灸・あん摩マッサージ指圧

鍼灸院は、国家資格である鍼師・灸師が施術をします。

下記の6疾患と、それらと同一範疇の疾患のみ健康保険を適用できます。(※医療機関で治療をしても効果が出なかった場合等で、医師の同意書または診断書が必要)

神経痛

リウマチ

五十肩

腰痛症

頚腕症候群(けいわんしょうこうぐん)

頚椎捻挫後遺症

上記以外は、保険の対象になりませんので、自費施術となります。

鍼治療灸治療がメインとなり、手技療法骨格矯正をする先生もいるでしょう。

あん摩マッサージ指圧は、国家資格である、あん摩マッサージ指圧師が施術をします。

下記の2疾患等に対して、医療上マッサージが必要とされる場合にのみ、健康保険が適用できます。(※医師の同意書または診断書が必要)

筋麻痺

関節拘縮等

上記以外は、保険の対象になりませんので、自費施術となります。

マッサージ等の手技療法がメインとなり、骨格矯正をする先生もいるでしょう。

鍼灸あん摩マッサージ指圧も、整骨院と同様、治療系慰安系の施術タイプがあります。

整体院・カイロプラクティック・オステオパシー

整体院やカイロ、オステは、民間資格のため、誰でも開業ができます。

民間の団体で技術を学び、その団体の試験に合格することで資格を得ることもできます。

また、健康保険は適用されないので、完全自費施術です。

こちらも、整骨院や鍼灸院と同様、治療系慰安系の施術タイプがあります。

整体の技術には、沢山の流派があるので、統一はされていませんが、手技療法がメインとなります。

カイロやオステ等の技術を、全て整体としてひとくくりに考えている先生もいますし、患者さんの中でも混同している場合も多いでしょう。

カイロプラクティックは、アメリカやイギリス等において、学位や資格制度が法制化されています。

主に筋・骨格系に関連する症状を扱い、脊椎マニピュレーション等の手技療法をメインに行います。

オステオパシーは、アメリカやイギリス等において、学位や資格制度が法制化されています。

筋・骨格系だけでなく、循環器系等も整える手技療法も行います。

ボディケア・リラクゼーション

ボディケアやリラクゼーション店は、民間資格のため、誰でも開業ができます。

健康保険は適用されないので、完全自費施術です。

慰安系もみほぐし等がメインとなり、骨格矯正等の施術はされないことがほとんどです。

単なる疲労回復リラックス効果を目的に利用すると良いでしょう。

イレギュラーな治療院もある

以上が、一般的な治療院ごとの違いです。

どの治療院にも、それぞれに特徴があることが分かったと思います。

これは、あくまでも一般的な分類であって、中にはイレギュラーな治療院も存在します。

例えば、私の院はイレギュラーだと思います。

私は、整骨院と鍼灸院を開業しています。

柔道整復師の国家資格を持っているので、法的にも健康保険を適用した施術ができるのですが、あえて保険を適用させていません。

それは、健康保険で行える施術の範囲に制限があるためです。

施術範囲に制限があると、患者さんの体を根本から改善しようと思ったときに、大きな妨げになってしまうのです。

また、私の知り合いには、国家資格を持っていながら、整骨院という名前で開業せず、あえて整体という名前で開業している先生もいます。

また、病院や整形外科で働く理学療法士の先生が、整体として治療院を開業しているケースもあります。

また、治療系の施術タイプの先生は、様々な技術を勉強することが多いです。

そのため、整骨院の先生が、整体やカイロプラクティックの技術を習得していることもあります。

鍼灸院の先生が、オステオパシーの技術を施術に生かす場合もあるでしょう。

整体院の先生が、カイロプラクティックや他の技術も融合させた、独自の手技療法を使うこともあると思います。

このようなこともあるため、各治療院の施術方法に関しては、ホームページで調べたり、実際に施術を受けてみることで、自分に合うかどうかが分かってくるでしょう。

治療院探しで注意すべき3つのこと

① 整骨院で保険適用されるのは急性の怪我だけ

整骨院では、急性の怪我だけが保険施術の対象です。

慢性の肩こりや腰痛等は自費での施術になります。

いまだに、肩こりや慢性腰痛の患者さんを保険施術している整骨院も多く存在していますが、それらは全て違法行為です。

また、違法と知って通院している患者さん自身も違法行為をしたことになりますので、ご注意ください。

② 自分の目的に合った治療院を見極める

施術タイプが治療系と慰安系の治療院がある、ということは、本記事でご理解いただけたと思います。

整骨院や鍼灸院、整体は、たとえ同じ看板であっても、中身が全然違うことがあるのです。

つまり、治療系の整骨院もあれば、慰安系の整骨院もあるということです。

鍼灸院も整体も同様です。

この見極めが難しいかもしれませんが、症状を改善させたいのに、慰安系の施術を受けていては、いつまで経っても治りません。

そればかりか、症状を悪化させてしまうことすらあります。

特に慰安系のマッサージでは、リスクもあるので注意が必要です。

マッサージに潜む5つの危険なリスクについては、こちら↓の記事を参考にしてください。

③ 実際に行ってみてチェックする

さらに、治療系でも慰安系でも、どちらでも同じことなのですが、実際に行って施術を受けてみないと分からないことも多いと思います。

一回で最高の治療院を見つけることは、少し難しいかもしれません。

あらかじめ、いくつか候補の院を見つけておいて、何ヵ所かトライする気持ちでいた方が良いと思います。

失敗しない整体・整骨院の選び方は、以下の記事を参考にしてみてください。

インターネットを使っての【事前調査編】↓

実際に施術を受けに行ってからの【実地編】↓

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