感情と姿勢の関係性【猫背を治してポジティブに】

・いやなことがあったときには下を向いてうなだれる

・元気なときには胸を張って前向きに過ごせる

このような経験は、誰もが自然にしていることだと思います。

ネガティブな感情になったときには、ピンっと背すじを伸ばした姿勢になることは、まずないと思います。

また、ポジティブな感情のときに、背中を丸めてうなだれる姿も想像できないでしょう。

人間は、ある感情を感じたとき、その感情に相応する姿勢をとります。

これは、当然のことですよね。

面白いのは、その反対の流れも起こるということです。

つまり、ある姿勢を続けることで、その姿勢に相応する感情が生まれることがある、ということです。

猫背姿勢で下を向いた状態を続けると、以下のような感情や気分になることが分かっています。

・快感情が減少する

・気分が大きくネガティブに変化する

・活力や明るさが低下する

・暗い音楽を聴くと、消極的で暗い感じになる

・軽快な音楽を聴いても、弱々しく沈んだ気分になる

このように、普段から姿勢の悪い状態で過ごしているだけで、ネガティブな感情になって、気分が沈んでしまうのです。

スマホやパソコンを見るときの姿勢はどうでしょうか?

ネガティブなニュース(凄惨な事件や事故、災害、社会問題等)を、背中を丸めた猫背姿勢で見たり聞いたりしていないでしょうか?

知らず知らずのうちに、余計に不快な感情になってしまっている可能性は非常に高いのです。

逆に言うと、普段から姿勢を正していれば、これらのネガティブ感情を抑えられるだけでなく、自信が出てポジティブ感情を引き出しやすくなるということです。

慢性的な肩こりや頭痛、腰痛に悩んでいる方は、姿勢の悪さが原因のことがほとんどですが、ネガティブ感情の影響を受けていることも多いのです。

ネガティブな感情が強いときは、こりや痛みを感じやすくなりますし、こりや痛み自体のストレスが、さらに筋肉を硬くする悪循環もあります。

姿勢を改善することは、こりや痛みを直接的に改善しますし、ネガティブ感情も同時に抑制できるので、悪循環の断ち切りと、症状の治療が同時にできるわけです。

実際に、私の治療院に通院していた患者さんも、姿勢が改善してくると、表情がドンドン明るくなり、ポジティブになってきます。

そして、新たな趣味やスポーツに挑戦する等、これまでと違って行動的になる方も多いです。

このように、姿勢を改善することで、感情や気分をポジティブにすることも可能なのですが、中々正しい姿勢で過ごせている方はいません。

姿勢を治せない理由と改善の方法は、こちら↓の記事を参考にしてください。

正しいセルフケア種目を、正しい順番で行えば、姿勢は改善します。

メンタルのためにも、姿勢改善のセルフケアを、今すぐ始めてください。

参考図書: 新版 身体心理学(川島書店)

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